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有望市場！？GunosyにSmartNews、ここ最近のキュレーションメディア事情

ソーシャルメディアの普及でネット上の情報量が雪だるま式に増えるにつれ、有用な情報をいかにして集めるかが課題になっています。そこでユーザーの利用率が圧倒的なのが「まとめ」サービス。
特定のテーマについて有用な情報を取捨選択してまとめる「キュレーションメディア」が注目を集めています。ちなみに博物館や図書館などで展示物を整理する「キュレーター」がキュレーションメディアの語源になっています。

代表例として、オンライン上にブックマークした情報から旬の話題が整理される「はてなブックマーク」、様々な情報を収集して1つのページにまとめて公開できる「NAVERまとめ」、Twitterのツイートを時系列に整理できる「togetther」、生活の知恵を共有する「nanapi」などがあげられます。

これらのサービスには、ユーザーが自分のお気に入りのページを公開したり、あるトピックの情報を集約したりする機能があり、有用な情報が簡単に入手できることで利用者を増やしています。

ニュースアプリが活況

現在、この仕組みを応用したスマートフォン向けのキュレーション型ニュースアプリが続々と登場しています。
多くのニュースサイトや雑誌などのコンテンツからユーザー個人の興味に合った記事を配信するもので、主なキュレーションニュースアプリは下記の通り。
◯Gunosy（グノシー）

運営会社：Gunosy（東京都港区）
サービス開始：2011年10月
ユーザー数：600万ダウンロード（2014年9月）
特徴：キャッチフレーズは「今日のニュースを3分でまとめ読み」

◯SmartNews（スマートニュース）

運営会社：スマートニュース（東京都渋谷区）
サービス開始：2012年12月
ユーザー数：500万ダウンロード（2014年9月）
特徴：キャッチフレーズは「ニュース、サクサク」

◯Antena（アンテナ）

運営会社：グライダーアソシエイツ（東京都港区）
サービス開始：2012年5月
ユーザー数：350万ダウンロード（2014年8月）
特徴：キャッチフレーズは「キュレーションマガジン」

◯NewsPicks

運営会社：ユーザベース（東京都港区）
サービス開始：2013年9月
ユーザー数：21万ダウンロード（2014年9月）
特徴：キャッチフレーズは「ソーシャル経済ニュースメディア」「もっと自由な経済紙を」

パソコン向けでは、ブラウザーを起動した際に表示されるポータルサイトとして、検索やニュース、Webメール、各種情報サービスを充実させているYahoo!が膨大なトラフィックを獲得しています。

しかしスマホの場合は、アプリの利用が中心でブラウザーの起動が少ないこともあり、ニュースへのアクセスは分散し、ヤフーニュースが盤石なわけではありません。キュレーション型のニュースアプリは、ユーザーが自ら検索しなくても自動的に自分の関心があるニュースや情報を表示し、利用するほどその精度が上がっていく仕組みを備えています。

キュレーションメディアの顧客争奪戦

キュレーション型ニュースアプリのビジネスモデルは広告が中心のため、PV（ページビュー）を稼ぐ必要があります。

広告手法としては記事の中に自然に溶け込む「ネイティブ広告」を採用し、従来からあるバナー広告よりも高い効果を上げると話題です。NewsPicksのように有料コンテンツを配信する課金モデルも存在しますが、現状は専門性の高いビジネス情報に限られています。

キュレーション型ニュースアプリは有望な市場で、投資も集まっています。
各社の資本金を見てみると、「スマートニュース」の40億円を筆頭に、「グノシー」が28億4,000万円と、各社とも資金調達に余念がありません。また、KDDIがnaanpiを子会社化、DeNAが女性向けキュレーションメディア2社を買収するなど、大手企業がメディア運営に参入し、競争が一段と激化することが予想されます。

キュレーションメディアは後発でも十分勝つことができますので、有望な市場であるこのタイミングにキュレーションメディア、オウンドメディアの開発を始められることをオススメします。