2015.12.2
リスティング広告(検索連動型広告)の主流となる課金形態であるCPC課金。
一方、近年市場が伸びているDSP広告(ディスプレイ広告)で選択出来る課金形態の1つがCPM課金。
また、2015年11月22日に行われたFacebookのアップデートにより、
Facebook広告・Instagram広告のCPC課金での最低出稿金額が上がりました。
(Facebookに問い合わせたところ、CPM課金の配信ならば最低出稿金額は変わらないとのこと。)
こちらにより、広告費が限られている広告主はCPM課金への切り替えが必要になりました。
(※2015年11月22日現在)
さて、ここで
「CPC課金」と「CPM課金」どちらが良いの?(効果が出るの?お得なの?)
ということが気になるのではないでしょうか。
今回は、そんな疑問を解消する為に、
CPC課金とCPM課金の配信ロジックや見極め方法をご紹介したいと思います。
まずは、CPC課金とCPM課金の意味をご説明します。
CPC課金とは、
Cost Per Click のことで「クリックあたりのコスト」を指しています。
すなわち、クリックに応じて課金されます。
こちらはそのままの意味なので、すんなり理解出来るのではないでしょうか。
続いて、
CPM課金とは、
Cost Per Milleのことで「1000インプレッションあたりのコスト」を指しています。
すなわちインプレッションに応じて課金されます。
ここで大切なのは、
「1000インプレッションあたり」という点です。
これを理解せず、
「CPM課金ってインプレッションに対して課金するんでしょ~」という知識だけだと、
この後の、CPC課金とCPM課金の違いを理解するのが難しくなりますので、よく覚えておいてください。
CPC課金とCPM課金の配信ロジックは、
CPC課金…クリック数が最大になるように配信
CPM課金…インプレッション数が最大になるように配信
となっています。
なので、
サイトに訪れて実際に購入やお問い合わせなどアクションをして欲しい時
→サイトに訪れてもらうことが重要なのでCPC課金がGood。
逆にCPM課金に設定してしまうと、沢山の人に表示するように配信している為、「インプレッションが増え支払う金額は増えるのに、中々クリックされない…」ということも。
新商品の発売など、沢山の人に広告を見てもらいたい時
→広告を表示することが重要なのでCPM課金がGood。
逆にCPC課金に設定してしまうと、クリックしてくれそうなユーザーに配信している為、「中々配信ボリュームが増えず、沢山の人に見てもらえない…」
ということも。
上記のように、まずは広告の目的を理解して、適した設定になっているかを確認しましょう。
ここからが本題となりますが、
どちらかが必ずしも良いと言うことはありません。
見極める為のポイントはズバリ「クリック率」です!
見極めるクリック率のラインは「0.1%」。
何故かというと、ここで前章でも書いた「CPMは1000インプレッションあたり」というのが鍵になります。
例えば、
<クリック率が1%の広告で10000インプレッションの場合>
CPC課金が50円、CPM課金50円で計算すると、
10000インプレッション×1%=100クリック
CPC課金だと5000円
CPM課金だと500円
なので、CPM課金で出稿した方がGood。
<クリック率が0.01%の広告で10000インプレッションの場合>
CPC課金が50円、CPM課金50円で計算すると、
10000インプレッション×0.01%=1クリック
CPC課金だと50円
CPM課金だと500円
なので、CPC課金で出稿した方がGood。
実際は、課金方法を切り替えると配信ロジックも変わるので、
クリック率も変動する可能性がありますが、
ターゲティング設定やプレースメント設定をしていれば、
そこまで大きく変動することはないと言えるでしょう。
その為、クリック率が0.1%以上の広告では、CPM課金に切り替えて配信してみても良いかもしれませんね。
いかがでしたか?
CPC課金・CPM課金の配信ロジックを理解し、
広告の目的に合わせて運用することで、更なる効率化が望めると思いますので、
運用しているアカウントのクリック率など照らしあわせて、実践してみてください。
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