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2016.6.10
YouTubeで動画を見る機会のある人も多いことでしょう。
そんなYouTubeで見たい動画を選び、いざ動画開始!となる前に表示されるのが広告動画。
今までは5秒後にスキップすることのできる動画が流れていましたが、2016年の5月から5秒でスキップすることが出来ない動画が流れることがあります。
これが今回ご紹介する「Bumper(バンパー)広告」です。
Bumper広告とは、YouTubeで動画の再生前に流れるインストリーム形式の新たな動画広告のことで「スキップできない6秒間の動画広告」のことです。
課金形式はCPM課金(インプレッション課金)形式です。
Bumper広告は従来のTrueView広告に置き換わるものではなく、新たな広告手段となります。
Bumper広告のプロダクトマネージャーであるZach Lupei氏のブログには「短い俳句のようなビデオ広告」であると書かれています。
視聴者の注目を集めて、従来のプロモーションを保管する手段のひとつとして、YouTubeは考えているようです。
既存のTrueView広告では15秒~30秒の動画が流れ、5秒経つとスキップができる仕組みでしたが、
スキップのボタンに注目されて視聴者の興味を惹きつけられないなど、効果が疑問視されていました。
そこで、今回新たにBumper広告が導入されました。
Bumper広告の想定ターゲットはスマートフォンユーザーを含む、モバイル端末ユーザーです。
Googleにより下記の内容が発表されました。
『18~49歳の人の半分は、動画を視聴する際にまずスマートフォンを使用する、という研究結果があります。テレビの置いてあるリビングにいたとしても、多くの人々はスマートフォンで動画を見ようとするのです。スマートフォンの操作には慣れているし、お気に入り動画リストや再生設定によって個々人に最適化されているからでしょう。動画視聴の形が変わりつつある中で、その視聴の形に合った新しいフォーマットをご紹介できるよう、日々努力しています。』
そんな背景のもとで、
18~49歳のユーザーの半分が、モバイルでYouTubeを視聴しており、
テレビのような数十秒の広告よりも数秒間の短い広告のほうがユーザーに
効果的に情報を提供できることがわかったようで、今回Bumper広告が開発されました。
したがって、想定ターゲット層である18~49歳のモバイルユーザーに、
いかにして情報を簡潔に伝えるのかということが大切になります。
事前のテストによると、
既存のTrueView広告と組み合わせることによって高い成果が得られたようです。
単体で使うというよりは他の広告フォーマットと組み合わせた総合的な運用が想定されているようです。
Bumper広告で与えた一部の情報を、TrueView広告で詳しく紹介するという使い方が出来そうですね。
6秒間という短い時間で「どれだけの情報を伝えられるか」ということよりは
「どれだけの強い印象を与えられるか」ということに重きをおくと、より効果的なプロモーションができるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
これまでのTrueView広告とはまた別の動画を制作する必要が有りますが、
18歳~49歳の半分の人に効果的に動画を配信することができるのは魅力的ですよね。
邪魔と思われがちな動画広告で、たった6秒間という短い時間でユーザーに興味を引く事ができるかどうかは広告主のクリエイティビティによって大きく変わるのでしょう。
どんな広告を見ることができるのか、私は楽しみにしております。
また、今回のBumper広告の導入により、
先日Googleが実施したウェブ検索結果右側の広告枠廃止に次いで、
更にモバイル向けの広告対応が行われたことになります。
今後ますますモバイルファーストの広告戦略が増えていくことが予想されます。
個人的には、Instagramの動画再生機能が60秒まで拡大されたという状況の中で、
逆にYouTubeは短い6秒間の広告を導入したことにも興味を持っております。
これからの動画広告市場、更には広告業界の動向には注目していきたいですね。
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