リスティング
2016.6.6
こんにちは!
皆さんがリスティング広告を運用していく中で、
月額の運用費用が10万円前後の少額なクライアントもいるかと思います。
少額なクライアントであれば、
もちろん月額何百万円~何千万円の広告費を使うクライアントと同様の運用では、
成果を出すのは難しいです。
そこで今回は少額予算運用者が陥りがちな間違った運用方針をご紹介致します。
運用を進める中で反面教師としていただけば幸いです。
少額の予算に対して、多過ぎる商品をプロモーションしようとしてしまうことは止めましょう。
例えば、家具のECサイトを運営されているクライアントから、
「ソファーもベッドも、テーブルも全部人気商品だから打ち出していきたい。」
「だからそれぞれ広告グループを作って広告を出稿して欲しい!」
のように言われることもあるかと思います。
もちろん、予算が潤沢にあればそれも可能でしょう。
しかしながら少額予算運用の場合は出稿対象を分散させればさせるほど、
一商品あたりに使える予算は減ってしまい、
インプレッション損失を起こし、クリックおよびコンバージョンを獲得出来なくなってしまいます。
特に運用の初期段階では、コンバージョン最適化がされておらず、
CPAが高くなる傾向にあるため、コンバージョン獲得という目的に対しては、予算の分散が致命傷になります。
少額の予算に対して、多過ぎるキーワードを登録するのは止めましょう。
例えば、同じく家具のECサイトの例で、
「ウチは色々なベッドを扱っているから、それぞれ広告グループを分けて出稿したい。」
という要望を受けることもあるでしょう。
その際に、
「+ベッド +かわいい」
「+ベッド +おしゃれ」
「+ベッド +激安」
「+ベッド +輸入品」
・・・
などと、ターゲットごとにキーワードを細かく指定してしまうことがあります。
しかし、少額予算運用の場合、各キーワードに予算、
すなわちクリック数が分散してしまうと、どのキーワードがCVRが高いのか、
見極めるまでに時間が掛かってしまいます。
平均CPCが100のキーワードで1%のCVRが見込めると仮定したら、
その仮説を検証するために、最低でも10000、もしくはそれ以上の予算が必要になります。
そのため、まずはキーワードを1つや2つに絞って検証を始めるのが王道です。
予算が少額ということは、現状のアカウント設定が良いか悪いか判断するのに時間が掛かるということと同義です。
クライアントのために早く成果を出したい気持ちは分かりますが、
数日~1週間程度のスパンで色々アカウントをいじってしまうと、
結果としてアカウントが良くなったにせよ、悪くなったにせよ、
どこに要因があったのか確かめることが出来なくなってしまうため、
常に出たとこ勝負の不安定な運用になってしまいます。
それよりは一旦固めたアカウントは2週間~1ヶ月ほど挙動を見て、
判断していく方が、何度も同じ箇所を検証する必要が無くなります。
例えば、部分一致のキーワードを一つ登録したら、
そのキーワードで(推定CVRによりますが)100~1000程度のクリックを獲得しなければ、
本当にそのキーワードが優良か不良かは分かりません。
広告文のABテストなどもそうです。
よっぽど明らかな結果が出ていない限り、
ある程度我慢をして、中期で比較をしていくべきです。
いかがだったでしょうか。
少額予算運用において気をつける点をご理解いただけたでしょうか。
上記の注意事項を踏まえて是非効率的かつ効果的なリスティング広告運用を進めてみてください!
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