導線改善
2017.5.14
※画像引用:https://belle-wedding.jp/
こんにちは!Webマーケッターのこぶらです。
日々Webマーケッターとして慌ただしく小さなPCの画面とにらめっこしている皆さんも、休日には静かな映画館の大きなスクリーンを目の前に映画鑑賞されることもあるでしょう。
この2017年春、注目の映画と言えば、大ヒット中のディズニー映画『美女と野獣』の名前をよく耳にしますよね。
『美女と野獣』は1991年にアニメ版が制作されてから、多くのファンがいる人気作品ですが、今回エマ・ワトソン主演の実写版公開によって、再度ブームが来ているように思います。
2017年4月21日から30日までの10日間だけで、約250万人の観客動員数を記録しており、興行収入は既に35億円を超えているとのことです。同じくディズニーの大ヒット映画『アナと雪の女王』でも35億円を超えるのには13日間掛かったということですから、それと比較しても人気の高さが伺えます。
これだけ注目されるとなると、その影響はWebマーケティングにおいても無視出来ないものになってきます。
そこで今回はこのディズニー映画『美女と野獣』とタイアップしてWebマーケティングを行っている企業の事例をご紹介します!
画像引用:https://www.escrit.jp/
今回この『美女と野獣』とのタイアップキャンペーンを行っている企業は「株式会社エスクリ」です。
株式会社エスクリは2003年設立で、創業以来ブライダル事業を展開しています。2010年には東証一部に株式上場をしており、2017年3月期の売上は約300億円と、前期比で112%成長している企業です。
市場規模の縮小が続いているブライダル市場の中で成長しているということは、他社とは一線を画した経営をしているということが窺えます。
そんな株式会社エスクリが行っているキャンペーンが、「ディズニー映画『美女と野獣』公開記念ブライダルフェア 想いが叶うキャンペーン」です!
気になる実際のキャンペーン内容ですが、下記のキャンペーンサイトを見てみるのが一番分かりやすいです。
キャンペーンサイト:https://belle-wedding.jp
※画像は全てこちらのサイトからの引用です。
このキャンペーンは映画館で『美女と野獣』鑑賞前にも、プロモーション動画が流れていますので、このキャンペーンサイトにも相当数のユーザーが集まると想定されます。
そして一度Webサイトにユーザーに訪問してもらえれば、あとはWebマーケティングの手法によりコンバージョンまで導いていくのみです。
このWebサイトのコンバージョンポイントは「ブライダルフェアへの無料参加予約」になっています。
「真実の愛」がテーマの映画ですから、結婚式を控えたカップルの動員数も多いはず。そこに対してブライダルフェアの打ち出しをすれば、関連性の高いユーザーを集客出来るというのは言うまでも無いでしょう。
更に劇中に登場するハンドミラーやバラの花を、ブライダルフェアへの参加および成約の特典とすることで、コンバージョン率を高める工夫がされています。
関連性の高いユーザーを数多く集客して、Web限定特典などによりコンバージョン率を高めるというのはまさにWebマーケティングの基礎ですよね!
このプロモーションには相当な広告費が掛かっているはずですから、キャンペーンサイトもかなり力の入ったものになっています。
そこでこのサイトの注目ポイントをWebマーケティングの観点から分析していきます。
まずはWebマーケティングで最も大事とも言える、「ランディングページのファーストビュー」です。
このページを訪れるのは「美女と野獣を観ていて」、「ブライダルフェアに行く相手がいて」、「キャンペーン特典に興味がある」ユーザーだと考えられるので、その3点が初見で分かるようにページが作られていますね。
これによりユーザーは直帰せずに、そのままページを読み進めてくれます。
読み進めていくと、ブライダルフェアの内容が書かれたセクションが目に入ります。
このブライダルフェアに行くと何が出来るのか、分かりやすい画像と端的な文章でイメージさせています。
Webマーケティング、特にスマートフォンユーザーに向けたWebマーケティングでは、ユーザーにいかに「考えさせずに」コンバージョンまで導くかが重要になるので、サービス内容を分かりやすく表記するというのは非常に重要です。
またユーザーが意思決定をしたタイミングで即座にコンバージョンに導くために、「各セクションの終わりにお問い合わせの導線を設置する」こともWebマーケティングの基本です。
このキャンペーンサイトでは「想いが叶うキャンペーンに参加する」という行動を促す文言(Call To Action)としてクリッカブルなバナーが設置されています。このバナーに描かれたバラがアニメーションになっていて動くというのも、「バナーがクリッカブルであることをアピールする」という意味を持っています。一般的には、マウスオンした際にハイライトされるバナーがよく使われるのではないでしょうか。
こちらのフェア参加特典を紹介するセクションでは「参加無料」という文言でコンバージョンのハードルを下げたり、「先着4000組限定」という文言でユーザーが「いま」コンバージョンする理由付けをしたりしています。これらもWebマーケティングの基本ですね。
雑誌などのメディアや、有名人の名前を出して権威付けをすることも重要です。Webサイトを閲覧しているユーザーには「ここは本当にちゃんとしたところなのかな?」、「もっと他にいいところがあるんじゃないか?」という不安や迷いがあるので、誰もが知っているような名前を出すことでそれらを払拭して、決断を促すことも重要です。
ブライダルフェアのように場所による制約が掛かるサービスのWebマーケティングにおいては、その他に「僕/私の近くの地域はサービスの対象なのだろうか?」というユーザーの不安も取り除いてあげることが重要です。
今回のキャンペーンサイトで言えば、日本全国の式場を写真と会場名、地名で紹介しています。その他のサービス、例えば水漏れ工事や外壁塗装などであれば、「対象地域:○○市、○○町…」と明記することが有効です。
そしてコンバージョンまでの導線の最後を飾るのは、お問い合わせフォームです。
とにかくユーザーは面倒だと感じるとWebサイトから離脱してしまうので、お問い合わせフォームにおいては、「簡単○○ステップ」や、「○分で完了」といった文言を使うのは定石です。
必須項目をアイコンで示したり、フォーム内に入力例を表示させたりするのも、ある程度Webマーケティングに力を入れていれば、どこの企業でもやっている手法です。
そしてフォームのみではなく、電話でお問い合わせしたいユーザーも一定数はいるため、電話受付が可能な場合はスマートフォンでクリッカブルな電話番号のバナーも設置すべきです。
いかがだったでしょうか。
映画とコラボレーションしているとなるとさぞ高度なWebマーケティングの手法を取っているのではないかと考えがちですが、Webサイトの要素を分解していけば、当たり前にやるべきことを当たり前にやり切っているから良いサイトに仕上がっているということが見えてくるでしょう。
つまり、あなたの担当しているWebサイトでも同様の手法を取れば十分に成果を上げることが出来るということです。
これをきっかけに是非Webサイトを見直してみてください!
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