2016.4.28

Yahoo!スポンサードサーチの『アドバンスドURLシステム』について

Yahoo!スポンサードサーチの『アドバンスドURLシステム』について

4/13より、Yahoo!スポンサードサーチにて『アドバンスドURLシステム』という新しいシステムが正式にリリースされました。

最初の私の印象は、「アドバンスド?上級?高級?なんかすごそう。」です。

ちょっと調べてみたので紹介します。

『アドバンスドURLシステム』とは

『アドバンスドURLシステム』とは、従来のURL形式を最終リンク先URL、スマートフォン向けURL、トラッキングURL、カスタムパラメータに分割して管理を行う、新しいURL管理の仕組みです。

 

…管理が増えた!? めんどくさそう!!

と素直に思ってしまいました。しかし、よくよく調べてみるとさすがはアドバンスド。

良いシステムでした。

 

 

Yahoo!スポンサードサーチで広告を作成する場合、

従来は「表示URL」と「リンク先URL」を設定しますが、

変更後は「表示最終リンク先URL(1*)」、「スマートフォン向けURL(2*)」、「トラッキングURL(3*)」、「カスタムパラメータ(4*)」と細く設定することができるようになります。

また、今回追加となる項目は、キャンペーンや広告グループなどの広告よりも上の階層、例えばアカウントなどの上位階層でもURLの管理、編集することが可能になります。

 

 

(1*) 最終リンク先URL

ユーザーが広告をクリックした時に表示されるページのURLのこと。

(2*) スマートフォン向けURL

スマートフォン向けページのURLのこと。

ユーザーが広告をクリックして表示されるページが、PCとスマートフォンで異なる場合に設定する。

(3*) トラッキングURL

広告効果をトラッキング(追跡)する際に設定するURLのこと。

広告効果測定ツール(自社・他社は問わない)などを利用してクリック情報などの広告効果をトラッキング(追跡)する場合は、最終リンク先URLとは別に設定する。

(4*) カスタムパラメータ

「カスタムパラメータ」を設定すると、「最終リンク先URL」や、「トラッキングURL」

などのURLに広告効果をトラッキング(追跡)するための識別情報など任意の文字列を

動的に組み込むことができます。

 

『アドバンスドURLシステム』の目的① 広告市場の健全化の推進

『アドバンスドURLシステム』のリリース  により、「表示URL」と「最終リンク先URL」のドメインを一致させることが必要になりました。

これにより、広告に表示されているURLとユーザーが広告をクリックした時に表示されるページのURLが一致します。

したがって、なりすまし広告など、ユーザーが想定していたサイトと異なるサイトへ移動することがなくなります。ユーザーが今まで以上に正しく情報を受け取ることができるようになりました。

『アドバンスドURLシステム』の目的② 構造的なURL管理

従来のURL形式ではトラッキングを行っている場合、トラッキング用のパラメータや

広告効果測定ツールへのリダイレクト設定を、すべてURLの項目( 「リンク先URL」

など)で管理しなければなりませんでした。

 

『アドバンスドURLシステム』では、広告、キーワード、クイックリンクオプションの

リンク先情報やトラッキング情報を分割管理するための項目として以下が追加されます。

 最終リンク先URL

 スマートフォン向けURL

 トラッキングURL

 カスタムパラメータ

 

これにより構造的なURLの管理が可能になります。

 

つまり、例えば、広告効果測定ツール(トラッキングツール)を活用している場合、トラッキングURLを直接リンク先のURLに指定していたため、トラッキングURLが変わる度に広告やクイックリンク等を変えなければなりませんでした。

『アドバンスドURLシステム』の導入により、「トラッキングURL」と「最終リンク先URL」を別々で設定するようになるので、変更が合った部分のみを直せば良い仕様となりました。

 

また、リンク先情報やトラッキング情報を分割管理するために追加される項目は、

アカウントやキャンペーン、広告グループなどの上位階層でも設定できます。

したがって、「トラッキングURL」は全キャンペーンで同じものとし、「カスタムパラメータ」は広告グループごとに指定したい場合や、「最終リンク先URL」の管理は広告ごとに行いたい場合などに役立ちます。

例えば、広告グループ毎にパラメータが異なるアカウントであれば、広告グループ内の広告のパラメータを1つ1つすべて変える必要はなく、広告グループ単位でパラメータを変更できるようになるので、大幅に工数を削減することができます。

なお、上位階層で設定した内容は下位階層にも設定されますが、下位階層に設定されている内容があれば上位階層で設定されている内容よりも優先されます。

移行スケジュールに関して

従来のURL形式の入稿物(全広告、全クイックリンク、およびカスタムURLを含む

キーワード)については、『アドバンスドURLシステム」への移行作業が必要となります。

Yahoo!より以下のスケジュールが発表されています。

2016年4月13日:アドバンスドURLシステム提供開始

2016年6月:移行機能提供開始

2016年10月:従来のURL形式での配信を順次停止

※~2016年8月:従来のURL形式での入稿が可能です。

したがって10月以降は現在のURL形式での広告の入稿ができなくなってしまいます。

現段階でスポンサードサーチに出稿している方はすべて移行作業が必要なので、注意が必要です。

また、広告管理ツールのインポート機能の提供が9月をもって終了します。

いまのうちからキャンペーンエディターの操作に慣れておくほうが良さそうです。

まとめ

Yahoo!スポンサードサーチの『アドバンスドURLシステム』について書かせていただきました。

『アドバンスドURLシステム』は広告の出稿者にとっては工数の削減等、メリットが多そうです。

今回の変更で、リンク先ページの情報をユーザーに的確に伝えらるようになるのでCVRの向上も見込めるかもしれません。

移行はやや手間ですが、しっかり活用して、今まで以上に成果に繋げられると良いですね。

      
Posted by:Jさん
   


   
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