オウンドメディア
2015.10.21
オウンドメディアという言葉はよく聞くけど、そもそも自社HPもあるのに別でメディアを作る必要ってあるの?
そんな声をお客様から頂くことがあります。
というわけで、今回は「オウンドメディアをつくる目的」についてお話したいと思います。
最近お客様からは下記のようなご相談、悩みを頂くことが増えてきました。
①広告効果が徐々に薄れている
②広告主(競合)が増え価格競争に巻き込まれている
③固定顧客(ファン)が育ちにくい
④広告費は掛け続けなければならず資産にならない
⑤競合他社と差別化が出来ない
今まで主流とされていたSEO、リスティング広告、リマーケティング広告以外に、
将来を見据え、確実に集客が図れる新たな手法の登場が待ち望まれている、そんな印象を受けます。
そんな新たな手法の1つが 「オウンドメディア」 です。
オウンドメディアとは、企業やブランドが自ら「所有する」メディアです。
自社で運営するWebサイトをはじめ、EC、自社発行の冊子、会報誌など、自社の情報を発信するメディアを総称した言葉です。
そのオウンドメディアのなかでも今注目を浴びているのは、自社発行の『Webマガジン』です。
例えば、ヴァンテージグループでは、就活に関する上質な記事を配信するキュレーションメディアを運営し、開始僅か4カ月で、ユーザー23万人、月間PV100万件を越えて急成長中です。
1日10記事程度、就活生向けの記事を配信しています。
皆様も利用されているであろうFacebookでも、各社が制作しているオウンドメディアの情報が常にタイムラインを賑わせているのではないでしょうか。
広告依存しない新たなWEB集客手法として、コンテンツそのもの(コンテンツマーケティング)が注目を浴びています。
上記は、2014年に取り組むマーケティング手法として400社に対し行われたアンケートです。
1位に「オウンドメディア(自社サイトのメディア化)」がランクインしていることからも、オウンドメディア熱の高まりを感じていただけると思います。
実際のところ、オウンドメディアの目的、活用方法は多岐に渡ります。
筆者もクライアント様の課題に合わせて、オウンドメディアの制作目的を変えて提案させていただいております。
例えば、従来の広告手法(リスティング広告等)は潜在層への訴求力が弱いという特徴が
ありましたが、オウンドメディアは偶然の出会いを含めて潜在層への訴求ができます。
下記の図をご覧ください。
現在オウンドメディアの制作から記事作成、運用までを包括で支援させていただいている中古車販売をメインに事業を行われている会社様を例にあげます。
そちらの会社様は、クラシックカーをメインに販売されている中古車販売会社様です。
このお客様のターゲット層は年収1,000万円以上のいわゆるエグゼクティブ層。
もちろんリスティング広告や中古車販売のポータルサイトを使用した広報活動は行われていますが、それらの広告で獲得できるのは、見込み客・検討客になります。
そうではなく、自社のブランディングをさらに向上させ、将来見込み客となるような潜在層を将来を見据えて育てていきたいという想いを持っていらっしゃいました。
そんなときオウンドメディアの存在を知り、2015年10月1日より運用開始。
1日1記事投稿、集客用にFacebook広告費を最低限使用しておりますが、公開から約3週間、PV数は5,000を超えています。
先に例をあげた【潜在層・見込み客へのアプローチ】だけでなく、その他にもオウンドメディアをつくる目的は多岐に渡ります。
下記にいくつか目的例をあげました。
ご覧いただくとわかる通り、見込み客や検討顧客に対してダイレクトに訴求するメディアではありません。
そのため、すぐに自社のサービスの購買に結びつける、ということは難しいでしょう。
あくまで潜在層へのアプローチを強みとしています。
しかし、オウンドメディアを丁寧に育んでいくことで、将来そのメディア自体でマネタイズができるような可能性も秘めています。
全国に展開しているマッサージチェーン店を運営する会社様。
そちらの直近の課題は【マッサージ施術者の確保】でした。
リラク業界は人手不足と言われており、そちらの会社様でも同様の悩みを抱えており、既存の人材採用手法ではなく新しい手法はないものか、と探されておりました。
そして、オウンドメディアの制作に目をつけます。
その会社様が制作したオウンドメディアは、自社のマッサージ店で働いてほしい施術者をターゲットにしたメディアでした。
ペルソナ(ターゲット)を明確に設定し、そのペルソナの趣味嗜好、行動を予測し、記事制作を行い、配信していくのです。
明確にペルソナを設定したことで、そのメディアにはその会社様が採用したい人物像=ユーザーが流入します。
ユーザーのマークをため、そのメディアに訪れたユーザーに対して、その会社様の求人広告を配信しました。
その結果、オウンドメディア立ち上げ3ヶ月で、採用の成果が出始めたのです。
度々になりますが、オウンドメディアの制作目的・活用方法はさまざまです。
自社で長い間抱えている悩み、課題があれば、もしかすると、その悩みや課題はオウンドメディアで解決できるかもしれません。
オウンドメディアはただの流行りではなく、きちんと育んでいくことで将来的に自社のビジネスモデルにまで価値を発揮する資産になります。
オウンドメディアという新しいマーケティング手法、一度検討してみてはどうでしょうか?
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