2016.9.23
こんにちは!リスティング運用マンのこぶらです。
皆さん、リスティング広告を運用する中で、
「クリック率が低いなぁ。。。」
と感じられることは少なくないかと思います。
ただ、そんなときに
「まずクリック率を上げる施策に取り掛かろう!」
と考えてしまうのは安直です。
そこで今回はクリック率を上げる施策を行う前に、まず確認すべきポイントを3つにまとめてご紹介します!
リスティングアカウントを調整する際に、まずは広告主の目標に立ち返りましょう。
それは多くの場合「コンバージョンの獲得」や「クリックの獲得」であって、「クリック率の向上」ではないはずです。
あくまでクリック率を上げるのは、コンバージョンやクリックを獲得するための手段の一つに過ぎないということを忘れてはいけません。
そこを履き違えてしまうと、手間が掛かる割に広告主の目標に対して影響の少ない施策を行ってしまう可能性があります。
クリック率を上げる施策を打って、それが本当にコンバージョンやクリックの最大化に繋がるのかをまず考えましょう。
論理展開としては、
クリック率が上がる→クリック数が増える→コンバージョン数が増える
という流れになりますが、ここで忘れてはいけないのが、「リスティング広告はクリック課金型の広告である」ということです。
クリック課金型広告で「費用=クリック数×クリック単価」という関係が成り立っている以上、もし上限費用が決まっているのなら、「クリック単価」を変えない限り、クリック数は変化しないことが分かるでしょう。
すなわち、いくらクリック率が上がっても、クリック数が増えるとは限らないのです。
そこで確認すべき指標が「インプレッション損失率(予算)」です。
単純にクリック率を上げてクリック数が増えるのは、このインプレッション損失率(予算)が0%の場合のみです。
もしインプレッション損失率(予算)が0%でないときは、クリック率を上げても1日の上限費用に達するのが早くなるのみで、クリック数が増えないことには注意しなければなりません。
ただしその場合でも、上限費用を引き上げるか、クリック単価を引き下げることでクリック数を増やすことは出来ます。
クリック率を上げることが広告主の目標に近づくという場合には、いよいよ具体的な施策を考えていきます。
クリック率を上げる施策にもいくつかありますので、それらを比較して最も費用対効果の良いものを選択していきましょう。
広告表示オプションを設定する
これが最も簡単かつ効果が出やすい施策になります。
Google AdWordsやYahoo!スポンサードサーチでは、サイトリンク(クイックリンク)オプションやコールアウト表示(補足テキスト)オプション、電話番号表示オプション、構造化スニペット表示オプション(AdWordsのみ)など、通常の広告文に付け加える形でテキストを掲載出来る機能があります。
追加費用は一切掛かりませんので、100%確実に行った方が良い施策になります。
掲載順位を引き上げる
キーワードへの入札単価を高く設定して、広告の掲載順位を引き上げましょう。
オークション式で掲載順位が決まるリスティング広告では、当然のことながら同じ広告なら3位より2位、2位より1位に掲載した方がクリック率は高くなります。
その代わりクリック単価も引き上げるため、前述の通りクリック数が減ってしまわないかは注意が必要です。
広告文のA/Bテストを行う
ユーザーが目にする広告文によってもクリック率は変動します。
十分にインプレッションを獲得している広告グループでは、広告文を2つ以上入れてどちらのクリック率が高くなるかテストしてみると良いでしょう。
細かい数値データを取得出来るのがWeb広告の最大の強みですので、その強みを活かした対策となります。
いかがだったでしょうか。
クリック率という指標はむやみやたらに調整しても、広告主の目標達成に繋がるとは限りません。
その点を肝に銘じて、効果のある施策を行っていきましょう!
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