ディレクション
2015.10.8
インターネットが身近になったこともあり、一昔前と比較して、 今や人気職種の1つになりつつあるWebディレクター。 皆さんの知人・友人にもいらっしゃるのではないでしょうか。 Webディレクターという職種は 公認会計士や弁護士のように資格制度があるわけではなく、 極端な話、 名乗ろうと思ったらその日にでも名乗ることができます。 そういった事情背景から 新卒1年目にWebディレクターを任せている会社も 少なくないと聞きます。 簡単に名乗れるWebディレクターですが、 実際に求められる知識の幅や経験は深い職種です。 クライアント企業が所属する業界の専門知識、 ユーザの動向を把握するマーケティングの知識、 その他、 ・HTMLやCSS等のプログラミング言語 ・ネットワークやサーバ ・一般的なCMS ・認知心理学 ・色彩学 などなど。 デザインの知識だけではなく、 その周辺知識を上記のように丁寧に積み重ねていかないと、 成果を出せる良いWebディレクターにはなれません。 よって、 まずは何かしらのバックグランドをもって Webディレクターになることをお勧めします。
比較的多いのがこのタイプのWebディレクターです。 上司(Webディレクター)の指示のもと、 数年デザイナーとして仕事をしていれば、 大枠のフローとしてのディレクション業務を理解することできます。 お客様と直接コミュニケーションを取るわけではありませんが、 ディレクターからお客様の要望を聞くことで、 ディレクションの勘所のようなものが見えてくるようになります。 また、Webディレクターになってデザイナーと仕事をする際に、 実務をずっと担当してきた分だけに、 より具体的で正確な指示をデザイナーに出せることも大きいです。 ただし、どの道を通ってWebディレクターになるかは問わず、 全てに共通して言えることは、 言われたことをただこなす作業人のような仕事をしていては、 いつまで経っても良いWebディレクターにはなれません。 Webディレクターという仕事はお客様と対面して、 お客様の有形・無形の要望を汲み取り、 コミュニケーションを適宜取りながら形にしていく仕事です。 常に考え続けないと正解にたどり着けないわけで、 日常的に考える訓練を積んでない人は 例え一時Webディレクターになっても 決して成果を残すことはできないでしょう。
サイトの裏側(ソースコード)を構築するために、 延々とコードを書き起こす仕事になるので、 一見デザイナーよりWebディレクターに不向きな職種と言えそうです。 ところが、良いコードを書くコーダーというのは、 「このサイトがどういう状態であれば、 ユーザビリティをより向上させることができるだろうか」 ということを常に考え、それを形にしている人たちです。 Webサイトの表示時間を数秒縮めるだけで、 直帰率を10数%改善した例などは インターネットを調べれば多数出てきます。 当然デザイナーやWebディレクターと一緒に仕事をし、 コミュニケーションを取ることも少なくないので、 経験に値すべき職種の1つだと言えます。
営業とWebディレクターは近しい職種です。 上述の通り、 お客様の有形・無形の要望を汲み取り、 コミュニケーションを適宜取りながら形にしていく仕事なので、 それを生業にしてきた営業マンであれば、 企画・構成の段階は割とスムーズにこなせると言えるでしょう。 もちろん「どういった営業を経験してきたか」にもよりますが、 デザイナーからWebディレクターへ転身した方に比べると 専門知識の面で劣ることは否めません。 ただし、知識は自身の努力次第でいくらでもカバーできるので、 お客様とスムーズなやり取りができるコミュニケーション能力の方が 貴重なスキルと言えます。 その他にも、エンジニアとしての経験を積んだディレクターや、 マーケティング担当を経てのディレクターなど、 Webディレクターになる為の道は無数にあります。 どの道が近道かということはなく、上述したように、 いかにお客様のことを考え続け、 ユーザにとってベストなサイトはどういうサイトだろう と考え続けることがとても重要です。 将来Webディレクターになりたいと思う方は、 焦らずにまずは目の前の仕事で多様な経験を積み 一生懸命勉強して知識をつけて下さい。 目的意識さえ明確にもって仕事に取り組めば、 きっと良いWebディレクターになれます。
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