ディレクション
2015.12.11
webディレクターという職種は
「ディレクター」とう言葉の響きが持つイメージに引っ張られ
学生さんの間では人気の高い職種の1つになっています。
転職サイトDODA(デューダ)の情報だと
webディレクターの平均年収は
25〜29歳:413万円
30〜34歳:484万円
35〜39歳:539万円
となかなか高めなのも人気の1つかもしれません。
長くこの職種に就いていますが、
正直この職種の価値を計るのは本当に難しいなと日々実感しています。
案件数を10も20も回して出せる価値もあれば、
1,000万以上の高額案件(≒ディレクション難度が高い案件)を
1つしっかり回して出せる価値もあります。
また、制作ディレクションからリスティングディレクションまで、
幅広い商材を回して出せる価値の出し方もあります。
それぞれの価値の出し方があるなかで、
どういった指標をもってその人の年収を決めるのかは
本当に何度評価テーブルを作っていても悩むところではあります。
営業職は「粗利」という絶対的な指標があり、
営業マンは大抵複数人(というか会社の大多数)を占めることが多いので、
その指標をもとに比較検討して価値を計りやすいと思います。
それ自体が楽でいいという話ではないです。
測るモノサシがシンプルで分かりやすくなればなるほど、
人と比較した際の差違も出やすく、
結果として優勝劣敗がつきやすいという特徴が出ます。
それが大きなプレッシャーとなり、
心理的なストレスで自身を圧迫することは想像に難くありません。
ただ、中小ベンチャー企業においては、
そもそもディレクター職のポジションに就く人間が少ないので、
比較して価値を算出するという行為が難しいという側面があります。
比較対象が少ない上に、価値の出し方に正解が無いという事実が
webディレクターの市場価値と評価テーブルの作成を困難にしている
大きな理由だと思います。
結局のところ、
そうした現状を踏まえた上で出せる手段としては、
①徹底的に経営陣と話して価値のすり合わせを行う。
②転職する。
の大きく2つなのかなと思います。
圧倒的に多いのは②の「転職する」です。
webディレクターに限らず、
エンジニアやプログラマーなどweb系職種に従事する人間は、
とにかく転職回数が他職種よりも多い傾向があります。
ここはネットなどで調べてみると多くの参考記事が出てくるので、
是非他の記事も読み比べてみて下さい。
ジョブホッピングという言葉が一時流行りましたが、
まさにその言葉に当てはまるような転職を繰り返し、
自分の価値(=給与)を上げようとします。
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【Wikipediaより引用】
ジョブホッピングは、転職(job‐change)という言葉と混同されやすいが、
両者は同義語ではなく、転職を「繰り返す」という点が異なる。
ジョブホッピングする人のことをジョブホッパーと言う場合がある。
世界的に見ると能力給の志向が強い国や業種では、
技能や賃金の向上を求めて転職を繰り返す行為は、
労働者側の権利として受容されている。
しかし一部の専門職(IT、医療、出版などが代表的)に限れば、
日本でも以前からよくおこなわれていた行為であり、
それらの職種においては問題視されることは少ない
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上記引用文にあるように、
一部の専門職(IT、医療、出版などが代表的)に限れば、
問題視されることは少ないので転職する人が絶えません。
ただ、
個人的には①の「徹底的に経営陣と話して価値のすり合わせを行う。」
という行動が重要なのかなと感じます。
結局転々と職を変える行為に終わりはないですし、
職を変えられる年齢にも限界があります。
よって、
・言語化が難しい。
・価値が計りづらい。
・評価を可視化しづらい。
などなど、諦めてしまう理由は様々ですが、
その難しさを評価者と一緒になって解決していくことに
その人の本当の市場価値が計れるような気がします。
もちろん中には全く対話のテーブルについてくれない経営者もいるし、
どんなに説明してもOutputを出しても理解してもらえないこともあると思います。
それでもやはり、自分から踏み込んでみる勇気は忘れずに持ちたいですね。
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