ディレクション
2015.10.8
ネットで検索してもよく
「成長するディレクターに共通する10の心構え」
や
「優秀なディレクターが持つ7つの心構え」
などの記事を見かけますが、
今回は
・ディレクター経験が少ない
・ベンチャー企業で働いている
・とにかく業務量が多い という特徴があてはまるディレクターの方向けに
たった1つの重要な心構えをお伝えします。
これだけです。
全ての工程において手を抜かないこと。
全ての案件において手を抜かないこと。
それ以外は枝葉末葉で、取るに足らない些事です。
ディレクター経験が浅い方は
たった1つこれだけを心構えとして持って下さい。
また、そうでない方も初心を思い出すべく下記を読んで下さい。
【ディレクター】×【多忙なベンチャー企業】
という組み合わせによくありがちなのは、
とにかく回すことに終始してしまうことです。
ランディングページにしてもコーポレートサイトにしても、
確かにある程度「型」のようなものがあり、
経験を積んでいくと
その「型」にお客様の問題をムリヤリ当てはめて、
そのアウトプットをそれっぽい専門用語でお客様に説明し、
何となく綺麗なデザインで加工して、
「後は運用してPDCAを回して改善していきましょう」
と伝えて終わりのディレクションに陥りがちです。
こういったテンプレ的なディレクションは
ディレクターとしてある程度経験を積み始めると起こりがちです。
一度この流れに乗ってしまうと軌道修正するのは至難です。
と言うのは、
webのディレクションという仕事は
手を抜こうと思ったらいくらでも手を抜けるからです。
それっぽいワイヤーフレームとそれっぽいデザインをもとに、
お客様より知識経験に勝るディレクターの話術で
何となくお客様を納得させることは難しくありません。
特に冒頭で説明したように、今回は
・ディレクター経験が少ない
・ベンチャー企業で働いている
・とにかく業務量が多い
方を対象にした記事ですので、
自分が受け持っている案件数も平均よりは多い方だと思います。
そういった方は忙しさのあまり、
手を抜く誘惑に負けてしまう案件もあるでしょう。
私も常時LPを10本以上、HPも10本以上併走させながら
ディレクションを行っているので、
「忙しすぎてタスクが回らない。
とりあえずこのワイヤーフレームは前回の●●を流用して、
順番を簡単に変えて一旦お客様に出そう」
という誘惑に駆られることはあります。
でも、そこでその誘惑に負けたらディレクターとしての
価値は無いものだと思って必死に耐えて頑張っています。
ディレクションという仕事は絶対に手を抜いてはいけない仕事なのです。
企画の段階から本番サーバにupするまで、
何1つ手を抜かずに100%のアウトプットを出し続ける。
一切の妥協をせず、
毎回「これは100点満点で言えば、100点である」
と自信を持ってアウトプットを出し続ける。
そういった妥協ないディレクションの先に、
ディレクターとしての成長があり、
お客様の成功があるのだと言えます。
html5やcss3などの新しい技術にキャッチアップしていくこと、
認知心理学や社会学などの勉強する学問領域を広げること、
様々な便利ツールを使いこなすこと、
などの技術的な側面は、
あくまで心構えの上にプラスされるから意味があるのです。
とても簡単です。
お客様に会いに行けばいいんです。
ディレクターという職種は、
デザイナーやエンジニアと違って直接お客様とお会いします。
お客様が抱える経営課題や悩みを聞いて、
自分たちが提供できるサービスの中で解決を図ります。
デザイナーやエンジニアはディレクターからの伝聞になるため、
どうしてもお客様の表情が見えず、
ディレクターよりはお客様の熱意が伝わりづらいです。
ただ、ディレクターは直接お客様の声をぶつけられ、
お客様からの熱風を100%その身に浴びる形になります。
このお客様の心からの悩みを受け、相談をされたら
手を抜きたくても抜けないのではないでしょうか。
綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、
ディレクターとして仕事をしたことがあれば
一度ならずそういった気持ちになったことがあるはずです。
そうは言っても、
また日々の業務に戻れば忙しさに忙殺されて、
手を抜きたくなる気持ちに襲われるのは知っています。
そういう気持ちになったら、
月に何度もお客様に会いにいくわけにはいかないので、
代わりにお電話をしましょう。
あるいは、進捗報告のメールを毎週必ず送りましょう。
そうやって日々お客様と接する工夫をしていけば、
自然とお客様に喜んでもらうためにはどうしたらいいか
というふうに頭が回転していきます。
もし、お客様を目の前にしても心が動かされないのであれば、
ディレクターとして適性がないのかもしれません。
以上です。
ディレクターとして大成するためのたった1つの心構えとして、
「手を抜かないこと」
を今日はお話させて頂きました。
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