リスティング
2015.10.20
リスティング広告を運用している中で、
新規のキャンペーンを作る際、
配信設定にて、
Yahoo!「検索を含むすべての広告掲載方式」
Google「検索パートナーを含む」
という選択肢をみたことがあると思います。
こちらあまり気に止めたことがないかもしれませんが、
「わーい!配信面が増えるぞ!ポチッ!」
なんて安易な考えで、
大事な配信設定を決めてしまっている、その後の効果検証をしていないなんてことはありませんか?
実はこの配信設定でCPAに大きな変化が生まれる可能性があるのです!
Yahoo!スポンサードサーチ
Google Adwords
では、
それぞれYahoo!の検索結果画面、Googleの検索結果画面だけでなく、
提携しているパートナーサイトの検索結果画面にも広告を出稿することが可能です。
具体的に提携しているパートナーサイトはそれぞれ下記の通りです。
■Yahoo!スポンサードサーチ
引用:http://yahoolisting.online-business.jp/about/partner.html
■GoogleAdwords
・BIGLOBE
・goo
・AOL
など、上記の他にも多数のサイトが検索パートナーとして提携しています。
Yahoo!スポンサードサーチとGoogleAdwordsを利用するだけで、こんなに多くのサイトに広告を出稿出来るなんて非常に便利ですね!
ただ、この便利な機能、全てのアカウントで成果が出るなら何故、選択式になっているのでしょう?
メリットやデメリットはないのでしょうか?
検索パートナー、すべての広告掲載方式への配信のメリットは、
Yahoo!スポンサードサーチやGoogleAdwordsと比較して、
「クリック単価が安い」ことです。
なぜ、クリック単価が安いのか?
原理を考えてみれば、至極当たり前のことなのですが、
Yahoo!とGoogleの検索結果画面に表示される項目は、1キーワードにつき13位までです。つまり1つのキーワードにつき13個の広告しか出稿出来ないのです。
その枠を、多くの企業が入札し、競合しあう状態になると、オークション制のクリック単価はどんどん高くなりますよね。
逆に、検索パートナーへの配信ですが、表示される広告の枠数は、パートナーサイトによって異なりますが、パートナーサイトの数×パートナーサイトの枠数だけの広告を出稿することが出来ます。ですので、競合しあわず安い単価で出稿が出来るのです。
すなわち、「クリック単価を抑えたい」という場合は、検索パートナーへの配信は有効な手段であるといえます。
検索パートナー、すべての広告掲載方式のデメリットは、
Yahoo!スポンサードサーチやGoogleAdwordsと比較して、
「インプレッションが少ない」ことです。
日本の検索エンジンのシェアは下記の通りです。
引用:http://www.netratings.co.jp/news_release/2010/05/Newsrelease20100527.html
上記から、Yahoo!とGoogleが圧倒的なシェアを占めていることが分かります。
どんなに広告枠が多く、安い出稿が可能でも、実際に利用しているユーザーが少なく、広告が表示されなければ意味がありませんよね。
上記のようなメリット・デメリットがある検索パートナーへの配信ですが、
実際に、配信するべきなのでしょうか、それとも、配信しない方が良いのでしょうか。
結論から言うと、「まずは配信する」ことをオススメします。
何故なら、リスティング広告の多くの目的は、「コンバージョンを獲得すること」であり、そこに「クリック単価が安いこと」「インプレッションが少ないこと」はあまり直結しないからです。
クリック単価が安くても、コンバージョン率が悪ければ意味がないですし、
インプレッションが少なくても、コンバージョン率が高ければ大いに価値がある出稿になります。
そして、それは実際に運用してみなければ分からないのです。
実際に弊社で運用しているクライアント様でも、検索パートナーでの配信に成功しているクライアント様と、成功しておらず停止にしたクライアント様がいらっしゃいます。
ですので、実際に運用していく中で、定期的に効果検証をして、配信設定が正しかったのかを確かめる必要があります。
上記の図の通り、「分割」を選択し、「ネットワーク(検索パートナーを含む)」を選択してください。
すると、下記のようにGoogleと検索パートナーに分かれた配信結果を見ることが出来ます。
上記の図からも、これまで記事の中で書いた「クリック単価が安い」「インプレッションが少ない」という特徴が見て取れますね。
しかし、重要なコンバージョンに関する数値を見てみると、
CV数、CPA、CVRともにGoogle検索の方が良いという結果になっております。
このような結果が出たら、検索パートナーへの配信は停止した方が良いと言えますね。
Yahoo!もGoogleの手順とほとんど同じですが、「表示」から「広告掲載方式」を選択すると同じようにYahoo!と検索パートナーに分かれた配信結果を見ることが出来ます。
入札単価、キーワード、広告文などは、通常画面にて配信結果が表示されている為、そちらの見直しに目が行きがちですが、
今回お送りしました、検索パートナー、すべての広告掲載方式での配信だけに限らず、一度設定したものも定期的に効果検証をすることが、効率の良いリスティング運用のコツとなります!
機能が沢山あり、使いこなすのが難しいですが、
(随時追加されるので、筆者も日々勉強中です…!)
便利な機能が多くありますので、是非活用して、効率化に役立ててください。
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