2016.12.9

Googleアドワーズ自動入札機能の種類、および標準戦略とポートフォリオ戦略の違い

Googleアドワーズ自動入札機能の種類、および標準戦略とポートフォリオ戦略の違い

 

こんにちは!リスティング広告運用マンのこぶらです。

 

みなさんGoogleアドワーズの「自動入札機能」は利用されていますでしょうか?

 

「クリック数の最大化」「目標コンバージョン単価」「拡張クリック単価」などといった小難しい戦略名が並び、さらには「標準戦略」「ポートフォリオ」といった区分もあるため、用語の意味を理解するのも中々大変です。

 

そこで今回はそんな今更聞けないGoogleアドワーズ自動入札機能、およびその標準戦略とポートフォリオ戦略についてご紹介します!

Googleアドワーズの自動入札機能とは

 

自動入札機能とは、アドワーズの広告グループやキーワードの入札単価を人の手を介さずに調整する機能です。

 

自動入札機能を使うことによって、マニュアルでの入札単価調整が無くなるといった運用工数削減や、検索クエリや時間帯などの条件を踏まえたオークションごとの入札単価変更が可能になります。

 

そのためこの自動入札機能を使いこなすことが出来れば、リスティング広告運用で成果を上げるための手段が増えることは間違いなしです。

自動入札機能の6つの種類

 

自動入札機能には下記の6種類があります。

 

1)クリック数の最大化

指定した予算内で最大のクリックを獲得するよう、入札単価を調整してくれます。

運用初期段階でクリックデータを集めたい場合や、インプレッション損失率(予算)が高くなってしまっている場合の対策として有効です。

 

2)検索ページの目標掲載位置

指定した広告の掲載位置になるよう、入札単価を調整してくれます。

1ページ目のどこかに表示させるか、1ページ目の上部に表示させるかを選択することが出来ます。

インプレッション損失率(広告ランク)が高くなってしまっている場合や、クライアントから掲載位置について要望を受けている場合の対策として有効です。

 

3)目標優位表示シェア

指定したドメインより高い掲載順位になるよう、入札単価を調整してくれます。

競合他社に見込み顧客を奪われたくない場合の対策として有効です。

 

4)目標コンバージョン単価

指定した目標コンバージョン単価の範囲内で最大のコンバージョンを獲得するように、入札単価を調整してくれます。

 

目標コンバージョン単価を使う際には過去30日間でコンバージョンを最低15件獲得しているキャンペーン、広告グループである必要があります。

また入札単価の調整が有効にはたらくには、コンバージョンが過去30日間で30件程度は必要と言われており、50件あればかなり精度良く調整されると言われています。

 

5)拡張クリック単価(拡張CPC)

指定した入札単価に基づいて、コンバージョン単価を抑えながらコンバージョン数を増やすように、入札単価を調整してくれます。

コンバージョンに繋がりづらいと判断されたオークションでは最低-100%、逆にコンバージョンに繋がりやすいと判断されたオークションでは最高+30%の入札単価調整がされます。

コンバージョンは獲得出来ているけれども、目標コンバージョン単価を使えない場合などに有効になってくる入札戦略です。

 

6)目標広告費用対効果

指定した目標広告費用対効果の範囲内で最大のコンバージョン値を獲得するように、入札単価を調整してくれます。

ECサイトなどで商品ごとにコンバージョンの価値が大きく違う場合には必須になるでしょう。

 

参考:自動入札機能について – AdWords ヘルプ

https://support.google.com/adwords/answer/2979071?hl=ja

 

これら8つの自動入札機能を状況に合わせて、適切に使うことでリスティング広告の成果を上げることが可能です!

標準戦略とポートフォリオ戦略の違い

 

上記した6つの機能は2種類の自動入札戦略として使うことが出来ます。

それは「標準戦略」「ポートフォリオ戦略」です。

 

標準戦略とは、標準でアドワーズに用意されている上記6つの自動入札機能を使うことで、個々のキャンペーン、広告グループ、キーワードに対して設定することが可能です。

 

一方でポートフォリア戦略とは、複数のキャンペーン、広告グループ、キーワードに対してまとめて設定する入札戦略です。

ポートフォリオ戦略は作成するとアドワーズ管理画面の共有ライブラリに保存され、ポートフォリオ戦略ごとの掲載結果の確認をすることが出来ます。

 

両者の違いとしては、アカウントの構成要素の入札戦略をまとめて管理出来るかどうか、という点です。

 

入札戦略をまとめて管理することにより、その戦略に対してデータが蓄積されていって、入札単価調整の精度が上がっていきます。そのため、複数のキャンペーンで使うのであれば、ポートフォリオ戦略で掲載結果を一括で管理した方が、データ量が増えて分析の精度が上がるので適切です。

自動入札機能の設定方法

 

自動入札機能はアドワーズの管理画面から該当するキャンペーン、広告グループまたはキーワードにチェックをつけて、「入札戦略」ボタンの「入札戦略を変更」をクリックすると設定することが出来ます。

 

もしくは、「キャンペーン」「設定」タブをクリックすると、「入札戦略」という項目があるので、そこの「編集」からでも設定が可能です。

 

設定の際には上記の8つの自動入札機能のうちどれを使うのかと、目標コンバージョン単価や上限クリック単価を指定するのであれば、そちらを入力します。

 

自動入札機能の設定自体はこれだけです。あとはデータがたまって入札戦略が最適化されるのを待つのみです。入札戦略の最適化には、場合によりますが、2週間~1ヶ月程度掛かると言われています。その期間は多少の動きがあっても下手にアカウント設定を変更しないようにするのが良いでしょう。

自動入札機能のベストプラクティス

 

自動入札機能が工数削減、広告効果向上に役立つのは前述の通りですが、入札戦略のロジックが目に見えない分、どのように使いこなしたら良いかというところで悩まれる運用担当者の方もいるのではないでしょうか。

 

そこで最後に自動入札機能を使う際のベストプラクティス、すなわちオススメの設定方法をご紹介します。

 

それは、「目標コンバージョン単価」の「リマーケティングキャンペーン」への適用です。

 

その理由は、まずディスプレイネットワークでは、検索ネットワークに比べて広告枠の在庫桁違いに多い、すなわちオークションの回数が多いため、入札戦略にデータが溜まりやすく、より速く最適化が進むためです。

 

またディスプレイネットワークの中でも、リマーケティングに関しては、コンバージョン率が格段に高いため、「直近30日間で最低15件のコンバージョンが発生している」という、目標コンバージョン単価の適用条件を比較的満たしやすいためです。

 

そのため、「自動入札機能を使ってみたいけれど、いきなりアカウントの挙動がおかしくなったら困る」というお悩みをお持ちの方であれば、まずは上記を試してみてください!

 

 

 

いかがだったでしょうか。

自動入札機能は便利な反面、予期せぬ事態を招く可能性もありますので、基本となる知識を持った上で、適切に導入を進めていきましょう。

そうすればきっとリスティング広告運用がさらに効率的かつ効果的になっていくでしょう。

      
Posted by:こぶら
   


   
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