リスティング
2015.9.4
リスティング広告はコンバージョンの獲得ができなければ広告費の無駄使いになってしまいます。そのため、コンバージョンを獲得することが重要ということは わかっていてもそのために何をするべきなのか?については、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。今回はコンバージョン1件を獲得するまでに行った 施策を紹介します。
まずはじめに、コンバージョンを獲得するには、どの指標を改善していけばよいかについてご説明します。
コンバージョンとは
コンバージョン = クリック数 × CVR(コンバージョン率)
コンバージョンは出稿している広告がクリックされた数(クリック数)にコンバージョン率(CVR)を掛けることで求められます。つまりコンバージョンを獲 得するには「クリック数を増やす」か「CVRを上げる」か、いずれかの施策が必要となります。
さらにクリック数の部分を分解すると
クリック数 = 表示回数 × CTR(クリック率)
クリック数は広告が表示された回数にクリック率を掛けると求められる数値です。
つまりクリック数を増やすには「表示回数を増やす」か「CTRを上げる」ことが必要となります。
まとめ
コンバージョン数を増やすためには以下2つの指標の改善が必要です
・CVR(コンバージョン率)を上げる
・クリック数を上げる(表示回数を増やす、CTR(クリック率)を上げる)
それでは、下記より実際に行った施策をご紹介します。
今回、担当したのは採用の求人広告を出稿しているお客様で6月第1週の時点ではクリック数1件という状態でした。そのため、クリック数を増やすということを主軸に施策を行いました。
担当開始時の状況
施策1:掲載順位を上げる
広告の掲載順位を上げると広告が検索結果の上部に表示され、検索ユーザーの目につきやすい場所に掲載されるため、クリックされる確率「クリック率」が高くなる傾向があります。
今回の場合、掲載順位が7位とあまり検索者の目につきにくい順位であったため、クリック単価を上げることで掲載順位を上げ、クリック率、クリック数を増やすよう施策を実施いたしました。
施策2:クイックリンク(サイトリンク)オプションの追加
クリックリンクオプションとは、検索結果画面で、通常の広告文の下に関連するページへのリンクが表示されることです。この設定を行うことにより広告枠がリ ンク表示の分広くなるため、検索ユーザーの目につきやすくなり、クリック率の向上が見込めることや、ユーザーが求めているページに1クリックで遷移できる ため、コンバージョンに至りやすくなる効果が期待できる機能です。
本案件でも掲載順位を上げる1の施策と併せ、こちらの設定を行いクリック率を向上させるように努めました。
<ここまで>
上記の1,2の施策により順位の上昇(7位から4位へ)は見られましたが、クリック数が伸びないという状況でした。そのため、施策3の実施を行うことにしました。
<施策1,2後の状況>
施策3:掲載地域の拡大
施策1、2の影響で順位もあがりましたが、思うようにクリック数が伸びませんでした。そのため、掲載地域を広げる施策を実施することにしました。
掲載地域を1県のみに絞り広告を配信していたのですが、近接する県まで広告を配信する地域を増やしクリック数を増やすよう施策を実施いたしました。
施策4:デバイス毎の入札価格の調整
次にデバイスごとのクリック数をみたところ、スマートフォンからのみクリックされている状態であったため、スマートフォンの入札価格調整を50%まで引き上げました。
施策5:関連性の低い検索クエリの除外
検索されるキーワードは、地域を増やしたりすることで関連性の低いキーワードでの表示回数やクリック数も増えていきます。
例えば
『新宿 エステ 求人』と入札している場合でも『エステ 雑誌 モデル 募集』で表示されクリックされてしまうなど。
この様な無駄なキーワードはその都度、除外キーワードとして登録し、無駄な広告表示を避け、必要な検索キーワードだけで表示されるようにしていきました。
結果
上記の施策の結果、当初のクリック数は1件から97件へ上昇し、コンバージョンも0件から1件獲得できました。
まとめ
今回ご紹介した施策は、他の案件でも確認・検討したほうがよい内容ではないかと思います。もし、まだ実施していない施策があるようであれば、是非対応してみて下さい。
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