リスティング
2016.5.23
こんにちは!
リスティング広告運用者の方なら一度は目にしたことのある「インプレッションシェア」。
概念としては知っているようで、実際にリスティング運用をする際のKPIとして利用出来ていない方も案外いらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回はこのインプレッションシェアおよびインプレッションシェア損失率という数字を、どのように見ていけば良いか紹介していきます!
念のためおさらいです。
インプレッションシェアとは、「表示される可能性があった回数(推定値)で実際の表示回数を割った割合」です。
参考URL;https://support.google.com/adwords/answer/2497703?hl=ja
アカウント上では「インプレッションシェア損失率(予算)」や「インプレッションシェア損失率(広告ランク)」という言葉も目にします。
■インプレッションシェア損失率(予算)
日額予算が少なかったために、そのキャンペーンがターゲットとしているユーザーに広告を出せなかった回数の割合です。
日額予算を損失率を目安に引き上げたり、キーワードの数やマッチタイプを絞り込んだりすることで小さく出来ます。
■インプレッションシェア損失率(広告ランク)
広告ランク(順位)が低かったために、そのキャンペーン(広告グループ、キーワード)がターゲットとしているユーザーに広告を出せなかった回数の割合です。
入札単価をFirst Page BidやFirst Position Bidを目安に引き上げることで小さく出来ます。
これらの損失が出ているときに、ユーザーは他の広告をクリックしてコンバージョンしている可能性もある訳ですから、機会損失に繋がる重要な指標になります。
ズバリ、インプレッションシェアは「大きくすることを目指すべき」指標です。
「目指すべき」と使ったのは、原則大きい方が良いが、必ずしも大きくすれば良いという訳ではないからです。
説明したら逆にややこしくなりましたね。笑
クライアントにとってのKPIは多くの場合、
「コンバージョン」であったり「コンバージョン単価」だったりします。
すなわち、インプレッションシェアが大きくても、
コンバージョンが獲得出来なければクライアントのメリットにはなりえないということです。
あまりこだわりすぎないように注意しましょう。
インプレッションシェアを大きくするには大きく3つの方法があります。
① 既存の予算内で入札単価を変更する
② 予算を増額してもらう
③ 登録キーワードを減らす
①はシンプルですので、First Page Bidを下回っているキーワードの入札単価を引き上げて掲載順位を引き上げたり、平均掲載順位が高いキーワードの入札単価を引き下げて平均CPCを下げたりして、決まった予算内で最大のインプレッションを獲得するようにします。
②はクライアント次第ですが、コンバージョン単価の目標を達成していたり、扱いたい商材が複数あったりする場合に対しては有効な提案となります。
③は案外見落としがちですが、インプレッションシェアが小さいということは、逆に言えば狙っているターゲットが大きすぎるということが考えられます。
特にインプレッション損失率(予算)に着目すれば、広告予算が10万円前後と小額なアカウントに10個も20個もキーワードを登録しても、各キーワードが月に10~100回ほどクリックされるだけです。
そうなると、CVRが0.1~1%ほどのLPでは、有効なパフォーマンスデータを取得することが出来ず、PDCAサイクルが遅くなり、結果クライアントの機会損失に繋がってしまいます。
そのため、小額案件では狙うべきキーワードは1,2個に絞り、どんなクエリがコンバージョンに至るのか、いち早く発見出来る運用体制を取るのがベターです。
掲載順位や予算によってインプレッションシェアの損失が出ないようにすべき場合がいくつかあるのでご紹介します。
■予算進捗に余裕が出ている場合
クライアントから預かっている予算を使いきれていないのにも関わらず、
インプレッションシェアの損失が出ているのは大損害です。
入札単価と日額予算を引き上げて改善しましょう。
■コンバージョン単価が目標を達成している場合
コンバージョン単価が目標を達成しているということは、
クライアントの商売で利益が出ていることとほぼ同義です。
広告出稿が利益の出る投資なのであれば、
広告費を増額してでも更に入札単価と日額予算を引き上げて改善しましょう。
いかがだったでしょうか?
あなたのアカウントでコンバージョン数が伸び悩んでいる理由の一つは、
もしかしたらそもそもインプレッションされていないからかもしれません。
これを機に、アカウントを見直してみてはいかがでしょうか!
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