マーケティングオートメーション(MA)
2016.9.30
マーケティングオートメーションの延長線上で語られる事の多いOne to Oneマーケティングですが、
“顧客一人一人に対してマーケティングを行う手法でしょ!?”
くらいにしか思っていない人は、実は多いのではないでしょうか?
実はそれ、違います。
そもそもOne to Oneという概念は、1993年に出版された「The One to One Future: Building Relationships One Customer at a Time」(Don Peppers, Martha Rogers著)で初めて提唱されました。
One to Oneマーケティングは、顧客ひとりひとりを把握し、それぞれのニーズに合った、もしくはカスタマイズされた製品やサービスを提供することにより顧客満足度を高め、顧客のLTV(Life Time Value)を最大化しよう、というマーケティングコンセプトです。
One to Oneマーケティングはもともと“リレーションシップマーケティング”の考え方の上に成り立っています。
1回の購入による利益を追求するのではなく、一度購入した顧客に満足してもらい、継続して購入してもらうことによって生涯価値、LTVを最大化することが目的となります。
One to Oneマーケティングのデメリットは、ズバリ、手間がかかる点です。
従来のマスマーケティングはマス層に向かって一つのメッセージを発信するため一つのクリエイティブの質を高めればよかったのですが、One to Oneマーケティングになると一人ひとりに対してシナリオが存在し、複数のマーケティング手法を組み合わせたり、ターゲティングしなければならなかったりと、手間がとてもかかります。
One to Oneマーケティングのコツはズバリ、市場シェアではなく“顧客シェア”を重視することです。
例えば、ある町の居酒屋さんを経営していたとして、5%を目標としていた場合、その町の全ターゲット住民が20回に1回顧客が来る事を目指すのではなく、必ず自分の店に来てくれる常連客(シェア100%)を5%獲得することを目指すという考え方です。
後者の場合は、一度来てくださったお客様に、いかにしてファンになってもらうかに最も注力することになります。
この結果、効率的に手堅い商売が出来るというのがOne to Oneマーケティングの考え方です。
いかがだったでしょうか?特に顧客シェアのくだりは言われれば確かにと思いますが、気付いていない方も多いのではないでしょうか?
まず顧客シェアを最大化する、という事に注力すれば御社のビジネスもより成長するかもしれませんね!
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