リスティング
2016.7.20
こんにちは!
自社でリスティング広告を出稿するときや、
クライアントに新規提案するときに作成する資料といえば、
「リスティング広告出稿シミュレーション」ですね。
そこで今回はこの出稿シミュレーションを適切に作成して、
提案に活かしていくために必要な考え方をご紹介致します!
そもそもリスティング広告出稿シミュレーションを作成する目的はなんでしょう?
・どういうキーワードで出稿されるのか?
・実際にどれくらいの費用が掛かるのか?
ということももちろん重要ですが、最も大切なのは、
・リスティング広告を出稿した場合の「費用対効果」はどうなりそうなのか?
すなわち、多くの場合では
・「コンバージョン数」と「コンバージョン単価」はいくらになりそうなのか?
というところになります。
出稿シミュレーションにおいて最も重要な結果が、
「コンバージョン数」と「コンバージョン単価」であることは前述の通りです。
であれば、最低限必要な情報は。
・推定クリック単価
・想定コンバージョン率
の2つに絞られます。
これら2つが概算出来れば、コンバージョン単価を計算出来、
あとは広告予算を掛け合わせることで、コンバージョン数を算出することが出来ます。
推定クリック単価と想定コンバージョン率が必要ということは理解いただけたかと思います。
次に問題となるのが、それらの情報をどこから取得するのか、ということです。
そこについては媒体側が有用なツールを提供してくれています。
・キーワードプランナー
https://adwords.google.co.jp/keywordplanner
・キーワードアドバイスツール
https://promotionalads.business.yahoo.co.jp/Agency/Tools/KeywordAdviceTool
こちらのツールは「キーワード」と「入札単価」、「日額予算」を指定すれば、実際の広告掲載結果の予想値をすぐに出してくれます。
特に上記の目的から考えると、選択したキーワード群における
推定クリック単価のデータを取得することが重要になってきます。
では下記ではシミュレーションを作成する際の、具体的なポイントを見ていきましょう!
まずスポンサードサーチのキーワードアドバイスツールや、
AdWordsのキーワードプランナーでデータを取得するために、
前提としてある程度の検索ボリュームがあることが必要です。
検索ボリュームが十分かどうかの判断基準としては、
選択したキーワード群で1位に掲載し続けた際に、出稿出来る広告費用が想定している月額予算より多いかどうかを使うと良いでしょう。
次にキーワードのマッチタイプは完全一致を使いましょう。
その理由は2つあります。
一つは部分一致を複数使ってしまうと、一つのクエリに対して、
複数のキーワードを登録している状況が起こりえるため、
シミュレーション上のインプレッションおよびクリック数といった数字が、実際より多くなってしまう恐れがあるためです。
そうするとシミュレーションの信頼性が低くなってしまいます。
ほかには、クライアントなどリスティング広告のリテラシーが無い人から見ると、
部分一致などのマッチタイプがどのような検索クエリでトリガーするのかイメージしづらいところがあります。
一方で完全一致のマッチタイプであれば、まさに検索クエリとキーワードが一致するため、直感的に理解しやすい資料にすることが出来ます。
上記のようにキーワードを選定し、マッチタイプを設定した後で、最後に決めなければならないことがあります。
シミュレーションを作成する上で重要なKPIであるコンバージョン単価が、「平均クリック単価」と「コンバージョン率」で計算されることは前述の通りです。
そしてポイント①と②で述べたデータで、選択したキーワード群の「平均クリック単価」を調べることは出来ました。
そこで最後に重要になるのが、コンバージョン率です。
ここが一番難しいところなのですが、特にリスティング広告を始めて出稿するクライアントの場合、ランディングページのコンバージョン率の実績が少ない、もしくは無いため、コンバージョン率を推定することが出来ません。
しかしながら、多くの場合コンバージョン単価は1%前後(0.5%~2%)くらいに収まるため、このあたりの範囲でいくつかのコンバージョン率でのシミュレーション結果を提案してみると、リスティング広告の効果がイメージしやすくなり、商談の成功に繋がる可能性が高くなります。
いかがだったでしょうか。
資料作成は地味な作業ですが、商談の成功を左右する大きな要素ですので、
大事な3つのポイントをしっかりと押さえて有効なシミュレーション資料を作ってみてください!
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