2016.10.23
こんにちは!リスティング運用マンのこぶらです。
リスティング広告を運用していれば、
「デバイスの入札単価調整率ってどれくらいにしたら良いんだろう?」
「モバイルの単価調整比率を上げてくれって言われたけど、いくらにするべきだろう?」
といったお悩みはつきものかと思います。
そこで今回は、最適なデバイスの入札単価調整率についてご説明します!
そもそも「デバイスの入札単価調整」とは、PC、スマホ、タブレットといったユーザーが利用するデバイスによって入札単価を変えることが出来る機能です。
この調整は”元々の単価の何パーセントにするか”という率で指定され、キャンペーンおよび広告グループごとに設定することが出来ます。
例えば、元々のキーワードに100円で入札しており、キャンペーンでPCの調整率を+50%とすれば、PCからそのキーワードが検索されたときには、150円で入札されます。
そして、この率はマイナスの値も設定することが出来ます。
例えば、キーワードに対して200円で入札しており、広告グループでスマートフォンの調整率を-70%とすれば、実際の入札単価は60円となります。
またマイナスの入札単価調整を利用すると、特定のデバイスに広告を出稿しないようにすることも出来ます。
例えば、あるキャンペーンにおいてタブレットの入札単価調整率を-100%と設定すれば、どのような入札単価を設定していたとしても、キーワードの入札単価は0円となり、広告は表示されなくなります。
元々この入札単価調整はYahoo!スポンサードサーチ、Google AdWordsの両方で、スマートフォンに対して-100%から+300%の間で比率を設定出来る機能でした。
そのため、入札単価の引き上げに上限があったり、PCやタブレットの入札単価を自由に設定出来ないという欠点があったりしました。
しかし2016年8月からGoogle AdWordsにおいてこの機能がアップデートされ、パソコン、スマホ、タブレットの調整比率をそれぞれ設定、また調整比率も-100%から+900%という広い範囲で設定出来るようになりました。
このアップデートにより、PCへの広告配信をストップしたり、デバイスの単価調整比率の設定画面だけで単価調整が完結したりという点で、運用が効率的、効果的に出来るようになりました。
一方でYahoo!スポンサードサーチは、2016年10月現在ではまだスマホの単価調整機能しかないため、今後のアップデートに期待が寄せられます。
このように運用の手助けをしてくれる入札単価調整ですが、結局のところ最適な調整率はどのように考えればよいのでしょうか?
それは、”目標のCPA”と連動して考えることが出来ます。
例えば、あるAdWordsアカウントで下記のような掲載結果だったとします。
このアカウントの目標CPAは1,500円で、その制限の中でCVsを最大化することが我々のミッションです。
この場合、最適な入札単価調整比率は下記のような計算で決まります。
●フルインターネットブラウザ搭載のモバイル端末
コンバージョン単価は1,116円だからまだ+34%上がっても1,500円を超えない。
仮に現在のコンバージョン率を維持されるとすると、クリック単価がそのまま+34%上がるような設定にすることで、コンバージョン数が最大化される。
現在既に入札単価調整比は-60%に設定されているため、-46%に引き上げることで最適化される。
●パソコン
既にコンバージョン単価が1,499円と目標に近いため、特に調整は不要。
●フルインターネットブラウザ搭載のタブレット
コンバージョン単価が1,724円と、目標を15%上回ってしまっているため、クリック単価を15%下げるように設定することで、コンバージョン単価を下げることが出来る。
現在の入札単価調整比は設定されていないため、単純に-15%に引き下げることで最適される。
上記をまとめると、デバイスの入札単価調整率は、
目標のCPAを下回っているデバイス→引き上げる
目標のCPAを上回っているデバイス→引き下げる
という操作をすることで全体のCPAを1,500円に近づけて最適化することが出来ます。
いかがだったでしょうか。
少々計算が難しいと思われてしまうことが多い入札単価調整率ですが、大枠の概念さえ掴んでいれば決して難しいものではないので、是非こちらを活用してリスティング広告の成果を最大化してみてください!
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