マーケティングオートメーション(MA)
2017.5.19
先日、マーケティングオートメーションのb→dashを提供するフロムスクラッチさんが32億円を調達したので、詳しく調べてみました。
調達の概要は以下のとおり
・2014年11月 販売開始
・2015年5月 3億円調達 調達先:Draper Nexus、伊藤忠テクノロジーベンチャーズなど
使用用途:新規機能開発や組織体制の強化
・2015年11月 10億円調達 調達先:電通デジタル・ホールディングス、グローバル・ブレイン、日本ベンチャーキャピタル、既存株主
使用用途:オフライン・非構造データの取得機能、人工知能の開発強化等
・2017年5月 32億円調達 調達先:産業革新機構、楽天ベンチャーズ、既存株主
使用用途:データ統合の強化、データ処理能力の強化。人工知能の開発
シリーズAの3億円調達時に関しては、文字通り要員の確保のための資金調達と言えます。
3億円ですと、採用コストは一旦考えずに@500万円/人・年として60人・年確保できる計算になります。Draper Nexus Venture PartnersはB2B×SaaSに強いVCです。
シリーズBではシステムの強化周りに充てたようです。
1年走ってみて色々修正すべきポイントやら、強化すべきポイントやら見つかったのでしょう。以前、Schooの放送内で全ての要件に対応するようなことを言っていたので、開発すべきモノは山積みでしょう。
また非構造データの取得ということからも、このあたりのデータを取り込んで人工知能のインプットデータにしたいという意図が垣間見れます。
シリーズCでは、主にインフラ周りに充てるようです。
データが膨大になりすぎて分析等が一部追いついてないのかもしれません。もしくは、サイト訪問者をリアルタイムに判別してアクションを変えているのかもしれません。10億の資金調達から1年半経ちますが、人工知能周りでのニュースリリースはまだありません。開発に苦戦しているのかもしれませんね。ちょっと人工知能押しが弱くなったようにも感じます。
b→dashでは、累計45億円の調達を上記のように使っています。日本のMAでここまで調達している会社は他にはないので次の一手としてどう出るのか、楽しみですね。
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