2016.7.8
最近国内でもちらほらとマーケティングオートメーションという言葉を聞くようになりました。このマーケティングオートメーションはいつ頃から生まれたのでしょうか?
マーケティングオートメーションというサービスの発祥はアメリカのUnica社だと言われています。Unica社は、データマイニング、予測モデリング、統計学を専門としていたYuchun Lee、Ruby Kennedy、David Cheungの三名によって1992年に設立された、Boston郊外のルート128に本拠を置く企業です。こちらの会社は2010年にIBMに買収されており、現在はIBM Unica Campaignという名前で提供されています。
1992年というとまだインターネットがほとんど普及していない状況でした。時代が早すぎたのか、この時はマーケティングオートメーションが普及することはありませんでした。
マーケティングオートメーションが一般的になったのは、1999年のEloquaがきっかけだと言われています。Eloqua社は、Mark Organ、Steven Woods、Abe Wagnerの3人によって創業された、カナダのトロントにあった会社です。当初は、webサイト上で資料をダウンロードするためにもCMS以外にダウンロードを実行させるためのプログラム、メールサーバー、顧客DBをそれぞれ作る必要があり、とても大変な作業でした。ここに目をつけたのがEloqua社です。Eloquaはこのような、webマーケッターがよく使うツール群を一つのパッケージにして提供することで指示を獲得し、マーケティングオートメーション市場を確立させました。
その後Eloqua社は2012年8月に上場(IPO)後、2012年12月20日にオラクルに買収されました。その買収額は8億7100万ドル。ちなみにこの時点で、まだ利益を1円も上げていなかったというから驚きです。買収発表後、株価が31%値上がりしたことからもこの買収が前向きに捉えられている事が伺えます。Eloqua のマーケティングオートメーションはOracle Marketing Cloudの中心部に位置づけられています。
Eloqua社の成功を見て、その後PardotやMarketo社等が次々と市場へ参入し、市場が拡大していきました。B to Bにおいては、2009年に100億円程度だった市場規模は2014年には1200億円となっており、年平均成長率 CAGRは60% と、とてつもなく早いスピードで拡大している市場です。
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